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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科49巻5号

1995年04月発行

文献概要

特集 最近のトピックス1995 Clinical Dermatology 1995 I 最近話題の疾患

Food-dependent exercise-induced anaphylaxis

著者: 分山英子1 田中洋一1

所属機関: 1長崎大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.22 - P.25

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 Food-dependent exercise-induced ana—phylaxis(FDEIA)はある特定の食物を食べた後に,運動を行うと全身の蕁麻疹,喘息発作,呼吸困難,意識消失などアナフィラキシー症状を生じる疾患であり,最近,本邦でも報告が増加している.われわれは最近,FDEIAと考えられる患者に原因食物の負荷,運動負荷,食物+運動負荷を行い,血漿ヒスタミン濃度の変化を検討した.食物負荷,運動負荷単独でも軽度の,食物+運動負荷では著明なヒスタミンの上昇がみられ,FDEIAは食物負荷と運動負荷の相加作用が一因である可能性が考えられた.本稿ではわれわれの報告に併せて,本邦で現在までに報告されている70例の統計とFDEIAに関する内外の文献を紹介し,FDEIAの発症機序を考察した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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