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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科49巻5号

1995年04月発行

文献概要

特集 最近のトピックス1995 Clinical Dermatology 1995 II 皮膚疾患の病態

皮膚アレルギー炎症

著者: 黒沢元博1 宮地良樹1

所属機関: 1群馬大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.54 - P.59

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 アトピー性疾患の本態は,IgE—肥満細胞を介する即時型アレルギー反応と考えられてきた.しかし,臨床的には,アトピー性疾患はしばしば慢性化すること,基礎的には,IgE—肥満細胞を介するアレルギー反応には遅発相が認められることなどがつぎつぎに明らかにされた.さらに,好酸球顆粒には組織傷害性蛋白が存在することが明らかとなり,アトピー性疾患の本態を炎症学的視点より解明すべきとの考え方が普及した.こうした背景をもとに,ごく最近,“アレルギー炎症”という新しい概念が生まれた.皮膚アレルギー炎症の病態には,IgE—肥満細胞,好酸球,ケミカルメディエーターに加え,サイトカイン,細胞接着分子などが複雑に関与する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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