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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科49巻5号

1995年04月発行

特集 最近のトピックス1995 Clinical Dermatology 1995

II 皮膚疾患の病態

Malassezia furfurと皮膚疾患

著者: 中川秀己1

所属機関: 1東京大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.65 - P.69

文献概要

 Malassezia furfurは脂漏部位皮膚,特に頭部,顔面,頸部に多く存在する常在好脂性真菌である.本菌は癜風の起因菌として古くから知られているが,最近では脂漏性皮膚炎,毛包炎などの原因として注目されているのみならず,乾癬の増悪因子の一つとしても考えられている.さらに成人型アトピー性皮膚炎患者においては高率に本菌に対する特異IgE抗体が検出され,アレルゲンとしてアトピー性皮膚炎の顔面・頸部皮疹の発症に関与していることが推察されている.本稿ではMalassezia furfurの性質および各皮膚疾患発症に対する機序および本菌に対する抗真菌療法の有用性について述べてみたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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