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特集 最近のトピックス1995 Clinical Dermatology 1995
III 新しし検査法と診断法
文献概要
表在性真菌症の感染経路の解明に有用な検査法を解説した.菌種別にみると外因性の皮膚糸状菌は感染源や環境からの分離が,内因性のCandida albicans,癜風菌(Malassezia furfur)は病変部,非病変部からの分離が重要となる.皮膚糸状菌の分離に用いられる培地はサブローブドウ糖寒天(SDA),chloramphenicol,cycloheximide添加SDA(ACS),5FC培地である.病変部,非病変部からの分離法として試験管培地を用いる方法,綿棒塗抹法,cotton swab sampling法,finger-press法,hairbrush法,tooth brush法などがある.白癬患者からの環境中への菌の散布状況の検査法としてスリッパの粘着セロファンテープ法,footpress培養法などがある.住環境からの分離法として,粘着セロファンテープ法やACSあるいは5FC培地を用いた家庭掃除機塵埃からの分離法がある.Candida albicansは舌などの粘膜から高率に分離され,癜風菌の分離には脂質を加える必要がある.
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