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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科49巻5号

1995年04月発行

特集 最近のトピックス1995 Clinical Dermatology 1995

IV 治療のポイント ステロイド内服療法が適応となる場合

慢性蕁麻疹

著者: 山本昇壯1

所属機関: 1広島大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.156 - P.157

文献概要

 通常の蕁麻疹は,皮膚マスト細胞から遊離されるヒスタミンによって起きる.その病態は真皮上層部の血管透過性亢進による浮腫であり,それは抗ヒスタミン薬(H1ブロッカー)によって抑制される.一方,浮腫に加えて好酸球,好中球,単核球などの炎症細胞の浸潤がみられ,出現した個疹が1日以上持続する場合がある.この細胞浸潤は,マスト細胞から産生・遊離されるロイコトリエンB4などの炎症細胞遊走因子あるいはアナフィラトキシンなどによって惹起される可能性が推察されている.このような症例に対しては,H1ブロッカーに併用してステロイドの内服が有効である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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