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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科49巻6号

1995年05月発行

症例報告

慢性関節リウマチに伴った口蓋潰瘍

著者: 畑康樹12 木村俊次1

所属機関: 1国家公務員等共済組合連合会立川病院皮膚科 2慶應義塾大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.413 - P.415

文献概要

 51歳,女性.慢性関節リウマチ(RA)にて経過観察中に,比較的典型と思われるRA血管炎の症状が出現.さらにその後に,口腔内に特徴的な打ち抜き状の潰瘍性病変が出現した.前者は組織学的にも典型的な血管炎の像を示したが,後者は非特異的な炎症性細胞浸潤のみで,明らかな血管炎は認めなかった.後者はサラゾスルファピリジン,DDS内服に抵抗性で,プレドニゾロン30mg/日内服にて瘢痕を残して治癒した.前者はリウマトイド血管炎,後者はその臨床および経過より皮膚の壊疽性膿皮症(PG)に相当する粘膜病変と解釈したい.それぞれにつき若干の考察を加えて報告した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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