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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科49巻6号

1995年05月発行

文献概要

症例報告

消化管平滑筋腫および肉腫を合併したvon Recklinghausen病の1例

著者: 小林裕明1 今門純久1 竹原和彦1 中川秀己1

所属機関: 1東京大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.439 - P.441

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 54歳,女.25歳時にカフェ・オ・レ斑および皮膚腫瘤の多発よりvon Recklinghausen病の診断を受ける.40歳時,逆流性食道炎の手術時に腹腔内,特に空腸上部に多数の腫瘤が認められ,病理組織学的にleiomyomaと診断された.41歳時に腹部に小児頭大の腫瘤が出現.病理診断はleiomyoma with partial malignant changeだった.その後,腹痛が出現するも対症的に治療していた.1990年1月,腹部エコーにて腹腔内に多発性の腫瘤を認め,当院外科にて腸管を含めて腫瘍を切除し,腸管を端々吻合した。消化管平滑筋腫および肉腫を合併したvon Recklinghausen病の本邦報告例について若干の文献的検討を加えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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