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治療
PUVA療法が有効であった汎発性環状肉芽腫
著者: 池田光徳1 小玉肇1
所属機関: 1高知医科大学皮膚科学教室
ページ範囲:P.473 - P.476
文献購入ページに移動 44歳,男性.6〜7年前より両手背に環状結節および紅斑が初発し,次第に全身に拡大多発してきた.耐糖能は正常で,糖尿病を伴わない汎発性環状肉芽腫と診断した.液体窒素療法,DDS,INHないしインドメタシンの内服は無効,プロピオン酸クロベタゾールの外用はある程度有効であった.体幹右半分に施行したPUVA療法は,総量7.2J/cm2照射後2カ月して著明な効果がみられた.残存する皮疹には,プレドニゾロンの全身投与が著効を呈した.PUVA療法は,汎発性環状肉芽腫に対しても有用な治療手段であると考えられた.
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