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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科49巻7号

1995年06月発行

文献概要

原著

瘢痕浸潤を伴うサルコイドーシス

著者: 良田陽子1 水野可魚1 森田和政1 松吉徳久1 岡本祐之1 今村貞夫1 大桑隆2

所属機関: 1京都大学医学部皮膚科学教室 2大桑皮膚科

ページ範囲:P.497 - P.500

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 過去2年間に当教室で経験した瘢痕浸潤を伴うサルコイドーシスの10例について報告した.症例は男性2例,女性8例.平均年齢は男性54.5歳,女性59.4歳であった.瘢痕浸潤の発生部位は膝が10例,肘が2例,大腿が1例,顔面が2例であった.全身所見として,BHLは9例に,眼病変は6例に認められた.5例に他の皮膚サルコイドーシスの合併があった.過去10年間に当教室で経験したサルコイドーシスの皮膚病変の約40%は瘢痕浸潤であり,これまでの報告例ほどまれではないと思われた.サルコイドーシスの診断には,瘢痕浸潤を見逃さないために,好発部位の膝・肘の診察は重要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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