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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科49巻8号

1995年07月発行

症例報告

塩酸チリソロールによる光線過敏型薬疹の1例

著者: 原田研1 高橋正明1 花田勝美2

所属機関: 1市立函館病院皮膚科 2弘前大学医学部皮膚科教室

ページ範囲:P.599 - P.601

文献概要

 73歳男性に発症した,塩酸チリソロール(ダイム®)による光線過敏型薬疹の1例を報告した.作用波長はUVA領域にあった.内服開始後,約2ヵ月間の潜伏期間をおいて発症したこと,臨床所見および病理組織学的所見がともに急性皮膚炎の像を呈していたこと,および光貼布試験陽性の結果より,同剤による光アレルギー性光線過敏型薬疹と診断した.βブロッカーによる光線過敏型薬疹の報告は近年急増している.今後とも同剤による発症に留意したい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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