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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科49巻8号

1995年07月発行

症例報告

直腸癌を併発したCole-Engman症候群の1例

著者: 佐藤紘為14 池谷敏彦1 山ユミ2 加藤政隆3

所属機関: 1愛知医科大学皮膚科学教室 2博愛会総合病院内科 3博愛会総合病院外科 4厚生連愛北病院皮膚科

ページ範囲:P.611 - P.613

文献概要

 22歳男性にみられたCole-Engman症候群の1例を報告した.家族内に同症はなく,生下時には異常を認めなかったが,7歳頃より耳介に生じた色素沈着が,次第に全身の網状色素沈着へと拡大し,さらに爪甲の萎縮,舌の白板症様皮疹も加わってきた.その他,流涙,う歯による全歯の脱落,掌蹠の角化,食道の狭窄および憩室を伴っていた.今回腹痛のため入院検査の結果,肝転移を伴った直腸癌の併発が発見された.骨髄は低形成傾向がみられ,入院7ヵ月の経過で死亡した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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