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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科49巻8号

1995年07月発行

症例報告

正中頸嚢胞の1例

著者: 鍋島資幸13 熊切正信1 大河原章1 吉田哲憲2

所属機関: 1北海道大学医学部皮膚科学講座 2北海道大学医学部形成外科 3北海道大学医学部附属病院皮膚科

ページ範囲:P.644 - P.646

文献概要

 66歳,女性に生じた正中頸嚢胞の1例を報告した.臨床的には頸部正中線上,甲状軟骨よりやや上方の約2.5cmの円形嚢腫で,下床との癒着なく可動性は良好であった.切除組織は,結合組織内に内腔が複雑に入り組んだ多房性の嚢腫があり,嚢腫壁の内腔は1〜数層の線毛上皮により取り囲まれていた.また,周囲の組織の一部には甲状腺組織も見られた.正中頸嚢胞と診断しSistrunk法にて切除した.切除後1年経過した現在までに甲状腺機能低下や再発は見られていない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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