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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科49巻9号

1995年08月発行

文献概要

原著

Pseudovascular adenoid squamous cell carcinoma of the skin—免疫組織化学的所見とcytofluorometryによる核DNA量について

著者: 原弘之1 涌井史典1 岡田浩幸1 森嶋隆文1

所属機関: 1日本大学医学部皮膚科学教室 2日本大学医学部附属板橋病院皮膚科学教室

ページ範囲:P.681 - P.685

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 79歳,男性のpseudovascular adenoid squamous cell carcinomaの1例を報告した.自験例の特徴は,1)日光裸露部に生じた15×12mmの比較的大型の紅色肉芽病変であったこと,2)組織学的に腺腔様構造のadenoid squamous cell carcinomaの所見もみられたが,病変の主体は血管肉腫を思わす脈管腔様構造であったこと,3)免疫組織学的に血管肉腫と異なって,腫瘍細胞は抗ケラチン抗体染色陽性,Fa VIII・CD34免疫染色陰性で,4)cytofluorometryによる核DNA量を測定したところ,腫瘍細胞は悪性パターンを示したことなどである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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