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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科49巻9号

1995年08月発行

文献概要

症例報告

シクロスポリンが奏効したchronic actinic dermatitisの1例

著者: 高木晴美1 今淳1 梅木薫1 太田俊明1 花田勝美1 橋本功1

所属機関: 1弘前大学医学部皮膚科教室

ページ範囲:P.711 - P.714

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要約 63歳,男性.初診の約8年前より,顔面,両手背などの露光部に始まり,四肢・躯幹への拡大傾向をみる瘙痒性浸潤性紅斑が出現.血中・尿中ポルフィリン値正常.組織学的には真皮上層に異型性を示す稠密なリンパ球の浸潤像をみた.光線照射試験ではUVA,UVBの両紫外線領域で,いずれもMED(最小紅斑量)の低下が認められた.薬剤投与の既往がなく,chronic actinic dermatitisと診断した.ステロイド外用が奏効せず皮疹は広範にわたることから,試みにシクロスポリン(1.3〜2.6mg/kg/日)内服を開始したところ,皮疹は著明な改善をみた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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