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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科49巻9号

1995年08月発行

文献概要

症例報告

脳波異常を伴った伴性劣性遺伝性魚鱗癬の1例

著者: 影山葉月1 堀口大輔1 東卓司2 瀧川雅浩3

所属機関: 1静岡市立静岡病院皮膚科 2静岡市立静岡病院小児科 3浜松医科大学皮膚科学教室

ページ範囲:P.723 - P.726

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 9歳,男児.出生時より,顔面,手掌,足底を除く全身に褐色の大型剥離性鱗屑が認められていた.9歳時にてんかん様発作をきたし脳波異常を指摘された.病理組織学的に,顎粒層は存在し表皮過角化と肥厚が認められた.血液検査によりリンパ球steroid sulfatase活性低下が証明され,伴性劣性遺伝性魚鱗癬(X-linked ichthyosis)と診断した.本症とてんかん様症状合併の報告は少なく,本症における早期脳波測定検査の施行が重要であると考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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