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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科49巻9号

1995年08月発行

文献概要

症例報告

多発性衛星病巣および真皮内腫瘍巣を伴った血管拡張性肉芽腫の1例

著者: 後藤靖1 古川雅祥1 持田和伸1 濱田稔夫1

所属機関: 1大阪市立大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.743 - P.745

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 25歳,男性.初診の10カ月前より,前胸部に無症候性の紅色小丘疹が出現するも放置していたところ,小丘疹は徐々に増大し,またそれを中心として周囲に同様の小丘疹が放射状に増数してきた.すべての皮疹は擦過により易出血性を示した.全麻下にて,腫瘍巣を一塊として摘出し遊離植皮術を施行した.病理組織学的にlobular capil—lary hemangiomaであった.無疹部の皮下組織においても同様のlobular capillary hemangiomaの像を呈する部位が存在した.これはintrader—mal and subcutaneous granuloma pyogenicumに合致する所見であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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