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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科49巻9号

1995年08月発行

文献概要

症例報告

Sézary症候群の1例

著者: 松本博子13 菊池新1 海老原全1 稲積豊子1 仲弥1 原田敬之1 榎本康弘2

所属機関: 1慶應義塾大学医学部皮膚科学教室 2慶應義塾大学医学部病理学教室 3清水市立病院皮膚科

ページ範囲:P.749 - P.752

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要約 59歳,男.約3年前よりの激しい瘙痒を伴う全身の紅皮症を主訴に来院.掌蹠の角化,脱毛,表在リンパ節腫脹を認め,末梢血にて白血球増多,異型リンパ球の出現,組織学的に真皮の異型リンパ球浸潤,Pautrier微小膿瘍を認め,表面マーカー,電顕所見もあわせ,Sézary症候群と診断した.本例では経過中,末梢血中異型リンパ球の減少と同時期に表面形質がCD4,CD8とも陰性のリンパ球からなる皮膚結節が多発したことが特徴的であった.成熟Tリンパ球表面マーカーであるCD4およびCD8と腫瘤形成との関連につき若干の考察を加えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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