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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科49巻9号

1995年08月発行

文献概要

治療

フルコナゾール内服が奏効したMicrosporum canisによるケルスス禿瘡の1例

著者: 番場圭介1 野口博光1 比留間政太郎1 川田暁1 石橋明1

所属機関: 1防衛医科大学校皮膚科学教室

ページ範囲:P.756 - P.758

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 67歳の主婦.初診の2ヵ月前から後頭部に瘙痒性皮疹が生じ拡大した.初診時,後頭部から前頭部にかけて毛包一致性の紅色小丘疹・膿疱が多発し,脱毛を認めた.病毛の直接検鏡で毛外性小胞子菌性の寄生を証明し,培養でMicrosporum canisを分離した.フルコナゾール50mg/日内服4週間で症状が著明に改善し,6週間で菌が陰性化,8週間で治癒した.わが国では,本剤によるケルスス禿瘡の治療例は報告がない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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