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Practical English for Busy Physicians・20
著者:
所属機関: 1California大学
ページ範囲:P.759 - P.759
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英語の医学論文の添削に当たって,その論文で使用されている単語が適切でない場合,これはいわば一つのチャレンジと言えます.そしていつの場合も日本語で書かれたオリジナルがあると大変便利なわけです(もっとも日本語が読めたらですが).最近次のような書き出しの論文を見ました.“We examined the prevalence of the X responses in patients with Y disease.”“prevalence”と言う単語は一般的な意味と統計学上特別の意味がありますが,この場合どちらもあてはまらなかったので,英和辞書で“to prevail”を繰ってみると意味の中に“流行”というのを見つけました.これは日本語ではぴったりですが,この場合の英語の文では全く意味をなしません.そこで私は勝手に“nature”に変えました.やはり辞書だけでは生きた英語の長い経験には勝り得ません.もしあなたご自身で同じように辞書の中から単語を選択し,おかしな英語になった経験がおありの方がいらっしゃいましたら,ぜひ編集室気付でご一報下さい.
英語の医学論文の添削に当たって,その論文で使用されている単語が適切でない場合,これはいわば一つのチャレンジと言えます.そしていつの場合も日本語で書かれたオリジナルがあると大変便利なわけです(もっとも日本語が読めたらですが).最近次のような書き出しの論文を見ました.“We examined the prevalence of the X responses in patients with Y disease.”“prevalence”と言う単語は一般的な意味と統計学上特別の意味がありますが,この場合どちらもあてはまらなかったので,英和辞書で“to prevail”を繰ってみると意味の中に“流行”というのを見つけました.これは日本語ではぴったりですが,この場合の英語の文では全く意味をなしません.そこで私は勝手に“nature”に変えました.やはり辞書だけでは生きた英語の長い経験には勝り得ません.もしあなたご自身で同じように辞書の中から単語を選択し,おかしな英語になった経験がおありの方がいらっしゃいましたら,ぜひ編集室気付でご一報下さい.
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