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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科50巻1号

1996年01月発行

原著

急性骨髄性白血病に合併したSweet病

著者: 加藤直子1 松江啓子1 三品孝行2 相川啓子2 三国主税2 森岡時世3

所属機関: 1国立札幌病院皮膚科 2国立札幌病院内科 3市立小樽病院内科

ページ範囲:P.13 - P.16

文献概要

 急性骨髄性白血病に合併したSweet病の2例を報告する.症例1は20歳の女性で,急性骨髄性白血病の寛解導入療法中に,左眼瞼に圧痛を有する浮腫性の紅斑を生じた.末梢白血球数は300/mm3であったが,皮疹部の真皮内には好中球の密な浸潤を認めた.症例2は66歳の男性で,顔や上背部の鮮紅色で浮腫性の紅斑からSweet病と診断し,同時に末梢血と骨髄の検査から急性骨髄性白血病が発見された.両例のHLAを検索したが,Sweet病での相対危険率が5.13と報告されているBw54は両例とも有していなかった.Sweet病の主たる病因と考えられているpather—gy「異常な過敏性」について言及する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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