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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科50巻1号

1996年01月発行

文献概要

症例報告

非イオン性ヨード造影剤イオトロランによる遅発性薬疹の1例

著者: 山内律子1 森田明理1 辻卓夫1

所属機関: 1名古屋市立大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.27 - P.30

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 1980年代より従来のイオン性造影剤にとってかわって,重篤な副作用が少なくその発現頻度も低いとされる非イオン性ヨード造影剤を使用する機会が増加している.現在までのところ非イオン性ヨード造影剤であるイオヘキソール(オムニパーク®)による薬疹は本邦で報告が少なからずあるが,今回我々は同じ非イオン性ヨード造影剤でありながら経験する機会の少ないと思われたイオトロラン(イソビスト®)による薬疹の1例を経験したのでここに報告する.本患者は過去に造影剤の使用歴はなく,子宮卵管造影後7日間の感作期間を経て,体内に残存するイオトロランにより皮疹が生じたと推測された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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