icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科50巻1号

1996年01月発行

症例報告

全身性エリテマトーデスに合併した水疱型多形紅斑

著者: 下江敬生1 上枝万純1 野原望1

所属機関: 1公立学校共済組合中国中央病院皮膚科

ページ範囲:P.40 - P.41

文献概要

 19歳,女性.13歳の時,全身性エリテマトーデスと診断された.1994年6月上旬,顔面,四肢に紅斑が出現した.掌蹠には健常部をわずかに残しびまん性の浮腫性紅斑があり,その中に大小の緊満性の水疱が多発した.四肢,顔面にも同様疹を伴い,口腔内と肛門粘膜にはびらん,疼痛があった.組織学的には表皮下水疱であった.当初,水疱型エリテマトーデスを考えたが,発熱や関節痛などの全身症状はなく,CH50,白血球などの検査値も著変なく,また6週間で略治したため水疱型多形紅斑の合併と考えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら