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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科50巻10号

1996年09月発行

今月の症例

非イオン性造影剤ioversolによる薬疹の1例

著者: 浦博伸12 山田伸夫1 今門純久1 五十棲健1 島田眞路1

所属機関: 1東京大学医学部附属病院分院皮膚科 2関東労災病院皮膚科

ページ範囲:P.769 - P.772

文献概要

 Ioversol(Optiray®)による薬疹の1例を報告した.Ioversolによる薬疹の報告例は本邦2例目と思われる.皮疹の臨床像は,これまで報告されてきた非イオン性造影剤の薬疹の典型とされる多形紅斑型とは異なり,一見固定薬疹も疑わせるものであった.パッチテストではioversol,iohexol(Omnipaque®)は陽性,iopamidol(Iopamiron®)は陰性であったが,皮内テストでは3剤すべてが陽性であり,iohexol,iopamidolに対して交叉感作の成立も疑われた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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