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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科50巻10号

1996年09月発行

文献概要

症例報告

180kD類天疱瘡抗原NC16a domainとの反応を確認しえた妊娠性疱疹の1例

著者: 河原由恵1 橋本隆1 西川武二1 禾紀子2

所属機関: 1慶應義塾大学医学部皮膚科学教室 2慶和病院皮膚科

ページ範囲:P.781 - P.784

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 各種免疫学的検索を施行しえた妊娠性疱疹の1例を報告した.妊娠性疱疹は蛍光抗体法,免疫ブロット法等の所見から,今日では妊娠に伴う類天疱瘡とする考え方が一般的となっている.我々はヒト表皮抽出液,180kD類天疱瘡抗原(BP180)のNC16a domainのrecombinant proteinを用いた免疫ブロット法を施行し,両疾患の共通抗原性を確認した.なお,自験例は通常のヒト正常皮膚を用いた蛍光抗体間接法,補体法にて血中抗体およびHG因子が検出されず,1M食塩水剥離皮膚を用いて両者を検出しえた.妊娠性疱疹を疑うが通常の蛍光抗体間接法,補体法にて陽性所見が得られない場合,1M食塩水剥離皮膚を用いて両者を行うことは有意義であると考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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