icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科50巻10号

1996年09月発行

症例報告

潰瘍性大腸炎に伴った壊疽性膿皮症の1例

著者: 橋本慶子1 池田美智子1 南光弘子1 松本政雄2 井上泰3

所属機関: 1東京厚生年金病院皮膚科 2東京厚生年金病院外科 3東京厚生年金病院病理科

ページ範囲:P.789 - P.791

文献概要

 29歳,男性.1993年9月に潰瘍性大腸炎(以下UC)と診断され,内服治療中.1994年4月頃より自己判断にて内服薬減量していたところ,粘血便,発熱,関節痛とともに皮疹出現,急速に潰瘍化した.初診時,腹部・背部に計10個の膿疱と潰瘍が認められ,臨床,病理組織から壊疽性膿皮症(以下PG)と診断した.HLA B52.DR2が陽性.サラゾピリン,プレドニゾロンにて全身症状,皮疹ともに2週間で略治した.UCとPGの合併例につき過去の報告を集計した結果,UCにおけるPGは,UCの発症ないし再燃に一致して出現する傾向がうかがわれた.HLAについては実施数が少なく,PGの併発例に有意か否かは,今後の検索が待たれる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら