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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科50巻10号

1996年09月発行

症例報告

妊婦における水痘・帯状疱疹ウイルス感染症—長期観察しえた2症例の検討

著者: 五十嵐晴巳1 小粥雅明2 松山薫3

所属機関: 1静岡厚生病院皮膚科 2聖隷浜松病院皮膚科 3浜松医科大学産婦人科学教室

ページ範囲:P.814 - P.816

文献概要

 妊娠中期の水痘,妊娠初期の帯状疱疹の2例を報告した.2例とも高力価抗水痘・帯状疱疹ウイルス抗体含有免疫グロブリン製剤の投与が有効であり,満期正常産で正常児を出産した.現状では妊婦の水痘,帯状疱疹は今後増加することが予想され,それとともに水痘・帯状疱疹ウイルスによる,流早産,胎児の奇形,新生児の水痘,帯状疱疹の発症など種々の異常も増加する可能性がある.近年,免疫グロブリン製剤により,水痘,帯状疱疹罹患妊婦の治療が可能になっており,早期治療が望まれる.しかし,治療には限界があるため,妊娠可能年齢到達以前のワクチン接種の実現が不可欠である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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