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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科50巻10号

1996年09月発行

文献概要

症例報告

特異疹が長期にわたって先行した慢性骨髄単球性白血病の1例

著者: 岳尾基一1 稲沖真1 大竹茂樹2

所属機関: 1金沢大学医学部皮膚科学教室 2金沢大学医学部第3内科学教室

ページ範囲:P.817 - P.819

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 67歳,男.1年半前から出現した前胸,背の浸潤性紅斑を主訴に受診した.生検標本で真皮に組織球様細胞の密な巣状の細胞浸潤があり,免疫組織化学的に単球系細胞の性格を示した.末梢血で単球増多(31%),骨髄で顆粒球系細胞の過形成,尿中および血清リゾチームの著明な高値が認められ,慢性骨髄単球性白血病と診断,皮疹はその特異疹と考えられた.自験例は長期にわたって先行した特異疹を主訴に皮膚科を受診し,白血病が発見された稀な例であると思われた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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