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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科50巻11号

1996年10月発行

文献概要

症例報告

色素血管母斑症の1例

著者: 畑野浩幸1 小林仁1 大河原章1 吉田和彦2 高橋豊3

所属機関: 1北海道大学医学部皮膚科学教室 2北海道大学医学部眼科学教室 3帯広協会病院小児科

ページ範囲:P.914 - P.916

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 9ヵ月男児.出生時からほぼ全身に青色斑と紅斑を認めた.生後5ヵ月からてんかん発作が出現した.眼科学的に両側眼球メラノーシス,両側先天性緑内障を,神経学的に精神発達遅延,左片麻痺を認め,CTスキャンにて著明な脳萎縮と脳の石灰化があり,脳内血管腫の存在が示唆された.皮疹の病理組織所見は,青色斑部は真皮上層から下層にかけてdermal melanocyteが散見され,紅斑部は単純性血管腫の像を呈していた.以上より自験例をSturge-Weber症候群を合併した色素血管母斑症のII b型と診断した.本症について若干の考察を加えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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