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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科50巻11号

1996年10月発行

文献概要

症例報告

肺癌の皮膚転移

著者: 寺鳴亨1 本城貴子1 新藤季佐1 鈴木伸典1 井上健2 小林庸次2

所属機関: 1大阪市立総合医療センター皮膚科 2大阪市立総合医療センター病理部

ページ範囲:P.938 - P.940

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 74歳,男性.初診1ヵ月前から腰部に茶褐色皮疹が出現し増大した.生検では,表皮に異型性はなく,真皮内に重層扁平上皮に類似した異型細胞の増殖を認めた.同時に咳漱,血痰を認め呼吸器内科でも精査し,胸膜の生検で重層扁平上皮に類似した異型細胞の増殖を認め,肺癌の皮膚転移と考えた.腫瘍マーカーに異常は認めなかった.初診より17日目に癌性リンパ管炎を併発し死亡した.皮膚転移巣が原発巣より早く発見された症例を報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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