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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科50巻11号

1996年10月発行

症例報告

インターフェロンα筋注部位に生じた巨大皮膚潰瘍

著者: 木花光1 長谷川喜厚1 小林孝志1

所属機関: 1済生会横浜市南部病院皮膚科

ページ範囲:P.941 - P.943

文献概要

 腎癌の69歳男に,家人がインターフェロンαの筋肉注射を続けていたところ,注射部位の両側臀部に巨大な皮膚潰瘍が生じた症例を報告した.機序として,誤って皮下織に注入された本剤が軽微な炎症を惹起し,その炎症が修復される間もない,同一部位への頻回の投与が炎症を悪化させ,上方の皮膚への血流を断ち壊死に陥らせたと考えられた.この副作用を予防するためには,注射部位をローテートして同一部位への連続の注射を避けることが肝要であろう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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