文献詳細
症例報告
文献概要
腎癌の69歳男に,家人がインターフェロンαの筋肉注射を続けていたところ,注射部位の両側臀部に巨大な皮膚潰瘍が生じた症例を報告した.機序として,誤って皮下織に注入された本剤が軽微な炎症を惹起し,その炎症が修復される間もない,同一部位への頻回の投与が炎症を悪化させ,上方の皮膚への血流を断ち壊死に陥らせたと考えられた.この副作用を予防するためには,注射部位をローテートして同一部位への連続の注射を避けることが肝要であろう.
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