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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科50巻12号

1996年11月発行

文献概要

症例報告

非ホジキンリンパ腫の経過中にみられた原発性皮膚アスペルギルス症

著者: 寺嶋亨1 安永千尋1 本城貴子1 新藤季佐1 鈴木伸典1

所属機関: 1阪市立総合医療センター皮膚科

ページ範囲:P.987 - P.989

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 54歳,男性.消化管原発の非ホジキンリンパ腫と診断され,化学療法施行中に右上腕に孤立性紅色丘疹を認めた.経過観察していたところ3日後には拡大し直径3cm大の壊死物質を付着する局面となったため生検を施行した.生検時300/mm3と著明な白血球減少を認めた.HE染色では壊死組織中に菌糸の増殖を認め,グロコット染色で菌糸が明瞭に染色された.培養でAspergillusflauusと同定した.壊死組織のデブリードマンとフルコナゾール全身投与により治癒した.原発性皮膚アスペルギルス症について考察を加えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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