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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科50巻12号

1996年11月発行

症例報告

瀰漫性皮膚肥満細胞症

著者: 青木恵理1 角田孝彦1 湯田文朗2 田中利治3 田上八朗4

所属機関: 1山形市立病院済生館皮膚科 2山形市立病院済生館病理部 3すずかわたなか皮膚科 4東北大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.1018 - P.1020

文献概要

 7ヵ月,女児.生後6ヵ月頃より後頭部や腋窩に出現した水疱と膨疹が出没を繰り返して範囲が拡大してきた.ダリエ徴候が陽性であり,生検組織所見では,表皮下水庖がみられ,皮疹部および無疹部にも稠密な肥満細胞の浸潤を帯状に認めた.瀰漫性に皮膚病変があるため,全身検索を施行したが他臓器病変は認められず,瀰漫性皮膚肥満細胞症と診断した.皮疹はフマル酸ケトチフェンと塩酸シプロヘプタジンの内服で一時的に軽快するが,その新生は完全には抑えられていない.他臓器症状も含め,1年6ヵ月後の現在経過観察中である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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