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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科50巻12号

1996年11月発行

治療

血漿交換療法が有効性を示した尋常性天疱瘡の2例

著者: 小林孝志1 福田知雄1 渡辺知雄1 山崎雄一郎1 猪芳亮2 荒木由紀夫3 城尚子4

所属機関: 1国立東京第二病院皮膚科・臨床研究部 2国立東京第二病院内科 3荒木皮膚科医院 4聖霊病院皮膚科

ページ範囲:P.1039 - P.1042

文献概要

 75歳,男.数ヵ月前より全身に拡大した水疱に対してプレドニゾロン1日50mg内服に金チオリンゴ酸ナトリウム10mg筋注を併用したが効果不十分のため3日間血漿交換療法を行った.終了3日後から皮疹は軽快しはじめた.37歳,男.2カ月前より出現した全身の水疱に対してベタメタゾン1日3mg内服にて経過良好であったが,1日2mgまで漸減後水疱が再発した.3日間血漿交換療法を併用し,終了約1週間後より皮疹は軽快しはじめた.ステロイド内服にては効果不十分の天疱瘡に対し,血漿交換療法は試みるべき治療法と思われる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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