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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科50巻13号

1996年12月発行

文献概要

症例報告

血中抗マイコプラズマ抗体価高値が持続した中毒性表皮壊死剥離症の1例

著者: 藤田弘1 小楠浩二1 今泉俊資1

所属機関: 1静岡県立総合病院皮膚科

ページ範囲:P.1077 - P.1079

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 33歳女性の中毒性表皮壊死剥離症の1例を報告した.発症前に上気道炎様症状があり,胸部X線像では肺炎を疑わせる陰影は見いだせなかったが,血中抗マイコプラズマ抗体価の約6カ月間の高値が持続した.皮疹は熱傷様で,多形滲出性紅斑を思わせる虹彩様病変を欠いていた.発症前に投与された薬剤11種の単刺・貼布試験は陰性で,内服試験は施行していないが,抗体価よりマイコプラズマ感染との関連を考えた.治療は臨床経過からはステロイドパルス療法が著効したように見えた.皮疹の改善後に口角癒着と眼,口腔の乾燥症状が出現し,改善に約1年を要した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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