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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科50巻13号

1996年12月発行

文献概要

症例報告

抗リン脂質抗体症候群の1例

著者: 金児みわ子13 斉木実1 本山浩2 大塚顯2 斎田俊明3

所属機関: 1長野赤十字病院皮膚科 2長野赤十字病院脳神経外科 3信州大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.1089 - P.1091

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 49歳,女性の抗リン脂質抗体症候群の1例を報告した.34歳と49歳時に脳梗塞,44歳時に一過性脳虚血発作を生じ,2回流産の既往がある.35歳頃より両下肢に網状の皮疹が出現し,その後両上肢へ拡大した.同時期よりレイノー症状も出現した.検査所見にて,抗カルジオリピンIgM抗体3.6,同IgG抗体3.0と高値を示し,ループスアンチコアグラント陽性であった.左前腕の網状皮斑部の生検組織像では,真皮乳頭層から脂肪織にかけて軽度の血管拡張が認められた.本邦で報告されている抗リン脂質抗体症候群の皮疹につき検討を加えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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