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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科50巻2号

1996年02月発行

文献概要

症例報告

サリチル酸フェニルによる慢性光線過敏性皮膚炎—家庭用殺虫剤の大量使用によって生じた1例

著者: 影山葉月1 戸倉新樹1 横手隆一1 古川富紀子1 橋爪秀夫1 瀧川雅浩1

所属機関: 1浜松医科大学皮膚科学教室

ページ範囲:P.115 - P.117

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 76歳,男性.家庭用殺虫剤を大量使用後に,顔面,四肢などの日光露光部位に浸潤性紅斑および苔癬性局面が出現した.皮疹部は病理組織学的に苔癬型組織反応を示し,浸潤リンパ球はCD8陽性細胞が優位で,多くのランゲルハンス細胞も表皮,真皮上層に認められた.殺虫剤中の成分の光貼布試験ではサリチル酸フェニルが陽性所見を示した.殺虫剤の使用を中止した後,3年間にわたつて光線過敏の症状は持続した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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