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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科50巻2号

1996年02月発行

文献概要

症例報告

シクロスポリンが奏効した皮膚筋炎の1例

著者: 布袋祐子1 木花いづみ1 秋山克徳2

所属機関: 1平塚市民病院皮膚科 2平塚市民病院脳神経科

ページ範囲:P.149 - P.151

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 67歳,男性.水疱,びらん,難治性潰瘍など多彩な皮膚症状と急速に進行する筋症状を呈した皮膚筋炎の患者に対し,パルス療法を含めた副腎皮質ホルモン剤の投与を行った.一時的に効果を認めたが漸減中,症状の増悪を認めたため,シクロスポリンを併用し,症状の軽快を認め,副腎皮質ホルモン剤の減量が可能となった.経過中,間質性肺炎を合併したが,致命的とはならずに軽快,内臓悪性腫瘍の合併も現在のところ認められていない.水疱形成を伴う皮膚筋炎と本症におけるシクロスポリンによる治療について若干の考察を加えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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