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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科50巻2号

1996年02月発行

症例報告

ケラチン,ビメンチン陽性を示した狼瘡癌の1例

著者: 副島清美1 山本俊幸1 飯田秀夫1 丸山隆児1 横関博雄1 梅田整1 片山一朗1 西岡清1

所属機関: 1東京医科歯科大学皮膚科学教室

ページ範囲:P.156 - P.158

文献概要

 57歳男性の活動性結核病巣に生じた狼瘡癌の1例を報告した.約30年前に顔面に浸潤性紅斑が出現.3ヵ月前より両耳介周囲,前額部に鳩卵大から手拳大までの浸潤を触れる隆起性暗紅色斑が出現.左耳垂は潰瘍化し腫瘤を形成.紅斑部では,Langhans型巨細胞を含む類上皮細胞肉芽腫の像を認める.潰瘍腫瘤部は有棘細胞癌に合致し,免疫染色法でケラチン,ビメンチン共に陽性所見を呈した.腫瘤部よりの抗酸菌属のZiehl-Neelsen法,培養,PCR法はすべて陰性.RFPとINHの2者併用療法と左耳介軟骨を含む拡大切除術,分層植皮術を行った.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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