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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科50巻3号

1996年03月発行

文献概要

症例報告

膀胱腫瘍患者にみられた紅皮症の1例

著者: 松原邦彦13 金内日出男1 今村貞夫2

所属機関: 1公立豊岡病院皮膚科 2京都大学医学部皮膚科学教室 3兵庫県立東洋医学研究所

ページ範囲:P.221 - P.223

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 患者は76歳男性.平成4年6月に膀胱腫瘍(TCC,G1,CIS)切除術を施行され,術後のBCG療法中に全身に落屑を伴う潮紅が出現した.プレゾニドロンの投与で軽快するが,その後も膀胱腫瘍の再発を繰り返したのでマイトマイシンとテラルビシンの膀胱内注入療法および腫瘍切除術を施行された.膀胱腫瘍の治療後に紅皮症が悪化する傾向があり,プレドニゾロンの点滴を繰り返していた.泌尿器科的治療が行われていない時でも軽度の潮紅,落屑が認められ,プレドニゾロン10mg/日内服が必要であった.平成6年5月頃からは膀胱腫瘍と紅皮症の病勢が平行して推移する傾向が認められた.紅皮症の発症に腫瘍,薬剤双方の関与が疑われる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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