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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科50巻3号

1996年03月発行

文献概要

症例報告

胃癌を合併した丘疹—紅皮症(太藤)の1例

著者: 奥木弥生1 永井弥生1 天野博雄1 田村敦志1 石川治1 宮地良樹1 河村修2

所属機関: 1群馬大学医学部皮膚科学教室 2群馬大学医学部第一内科学教室

ページ範囲:P.225 - P.227

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 79歳,男.初診約3年前より瘙痒性皮疹が出現し,徐々に増悪した.初診時,顔面頭部を除き,躯幹,四肢に浸潤性紅斑,播種状の紅色苔癬状丘疹を認めたが腹部の横皺,肘窩,腋窩に健常皮膚を残しており丘疹—紅皮症と診断した.悪性腫瘍の検索にて早期胃癌が発見された.自験例では切除後も皮疹の改善は見られず胃癌との因果関係は明らかでないが,これまでに本疾患と悪性腫瘍の合併報告は少なからずあり,本疾患における内臓悪性腫瘍の検索は必要と思われた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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