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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科50巻3号

1996年03月発行

文献概要

症例報告

腎障害を伴った臭化メチル化学熱傷

著者: 伊藤あおい1 沢村大輔1 菊池朋子1 伊奈慎介1 孟宪民1 橋本功1 鎌田義正2 柿坂吉彦3

所属機関: 1弘前大学医学部皮膚科教室 2弘前大学医学部附属病院病理部 3かきさか医院

ページ範囲:P.249 - P.251

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 51歳,女性.腎障害を伴った臭化メチル化学熱傷を報告した.農作業中に臭化メチルを含む土壌薫蒸剤を左手指に浴び受傷.初診時より尿潜血を認め,皮膚症状は治療により軽快するも尿所見は改善せず,腎生検で糸球体の硬化像と尿細管の萎縮がみられた.自験例は腎障害を伴った臭化メチル化学熱傷の本邦第1例目の報告であり,また,臭化メチルが物理的接触により経皮吸収されて腎障害を起こしうることを示唆する症例であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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