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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科50巻4号

1996年04月発行

文献概要

症例報告

Myelodysplastic syndrome,C型肝炎,特発性血小板減少性紫斑病を合併した出血性遠心性環状紅斑

著者: 上枝万純13 下江敬生1 宮田明2

所属機関: 1学校共済中国中央病院皮膚科 2学校共済中国中央病院内科 3岡山大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.320 - P.322

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 48歳,男性.Myelodysplastic syndrome(chronic myelomonocytic leukemia),C型慢性肝炎,特発性血小板減少性紫斑病を合併し内科にて治療中,両下腿に浸潤を有する環状紫紅色斑が出現.中央観色しながら遠心性に拡大し,約4ヵ月後ほぼ一様な色素沈着面となった.組織学的に,初期は真皮全体の出血と,血管・付属器周囲の単核球を主体とする細胞浸潤が認められ,後期はかなりの好中球浸潤が加わった.しかし,終始血管炎の像は認められなかった.蛍光抗体法では表皮真皮境界部にC3沈着をみたが,血管壁は陰性であった.臨床像および組織像より,本症例を出血性遠心性環状紅斑と診断した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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