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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科50巻4号

1996年04月発行

症例報告

皮膚サルコイド結節の形で発症した顔面播種状粟粒性狼瘡の1例

著者: 田村智恵子1 三浦隆1

所属機関: 1帝京大学医学部附属市原病院皮膚科学教室

ページ範囲:P.343 - P.345

文献概要

 57歳,女性.サルコイドを思わせる下顎部の皮下結節の形で発症し,経過中に典型的皮疹へと進展した顔面播種状粟粒性狼瘡の1例を報告した.初診時にみられた紅色皮下結節の組織像は,乾酪壊死を伴わない類上皮細胞結節であり,約2ヵ月後に発症した粟粒大丘疹の組織像は,乾酪壊死を伴った類上皮細胞結節であった.ミノサイクリン(ミノマイシン®)の内服が有効であり,また陳旧性丘疹の圧出療法が美容上有用であった.サルコイドと本症の異同に関し考按し,また皮疹の成熟度による組織学的所見の差異につき論じた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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