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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科50巻4号

1996年04月発行

症例報告

色素性乾皮症variantの1例

著者: 中根宏1 橋本喜夫1 松尾忍1 飯塚一1 渡辺信 藤河佳代2 池永満生2

所属機関: 1旭川医科大学皮膚科学教室 2京都大学放射線生物研究センター

ページ範囲:P.347 - P.350

文献概要

 29歳,女性.5歳頃より顔面に雀卵斑様の色素斑が生じ,16歳頃には日光露出部に同様の色素斑が多発してきた.初診時,顔面,体幹,四肢の日光露出部に径5mmまでの小色素斑が多発してみられ,皮膚は全体に粗糙で乾燥萎縮し,粃糠様鱗屑を付していた.悪性腫瘍を疑わせる皮疹は認めなかった.左前腕の色素斑からの病理組織は単純黒子の像であった.MEDはUVA,UVBともに正常で,患者由来の培養線維芽細胞を用いた不定期DNA合成能(UDS)は73.6%であった.コロニー法によるUV致死感受性は正常細胞の約1.5倍で,カフェイン添加により明らかに増強された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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