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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科50巻5号

1996年04月発行

特集 最近のトピックス1996 Clinical Dermatology 1996

1 最近話題の疾患

皮膚科医が知るべき眼科疾患

著者: 高村悦子1

所属機関: 1東京女子医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.37 - P.40

文献概要

 皮膚疾患を伴う眼科疾患のうち,視機能の点で重要な疾患や頻度が高い疾患について,疾患の特徴,最近の診断,治療,皮膚疾患との関連などについて述べた.視力低下や失明にいたる眼疾患として,角膜ヘルペスやBehçet病をとりあげた。角膜ヘルペスでは,樹枝状角膜炎や,円板状角膜炎などの種々の病型を呈する.角膜ヘルペスの治療にアシクロビルが用いられるようになり角膜穿孔や失明の頻度は激減した.最近,アトピー性皮膚炎は,眼科領域においても診断,治療の重要性が注目されている.眼合併症として角結膜炎,円錐角膜,白内障,網膜剥離といった眼瞼,結膜,角膜,水晶体,網膜など眼球の各部に多彩な症状をきたす.この原因としては,眼球への外力の影響が問題となっている.眼合併症の予防のために眼周囲の皮疹の積極的な治療に加え,眼をたたいたり,強く押すことの危険性についての啓蒙も重要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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