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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科50巻5号

1996年04月発行

特集 最近のトピックス1996 Clinical Dermatology 1996

2 皮膚疾患の病態

癌転移と接着分子

著者: 松吉徳久1 今村貞夫1

所属機関: 1京都大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.49 - P.53

文献概要

 癌の転移現象は原発巣から癌細胞が離脱することから始まり,周辺組織を通って,血管やリンパ管に侵入し,循環に乗り遠くの臓器で転移巣を形成する非常に複雑なステップより成り立っている.それぞれのステップでカドヘリンファミリーやインテグリンファミリー,イムノグロブリンファミリー,セレクチンファミリー,CD44ファミリーなど様々な接着分子が関与している.また,癌遺伝子や癌抑制遺伝子がこれらの接着分子を介して転移機構を制御している可能性も示唆されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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