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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科50巻5号

1996年04月発行

特集 最近のトピックス1996 Clinical Dermatology 1996

2 皮膚疾患の病態

エピモルフィン

著者: 坪井良治1

所属機関: 1順天堂大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.63 - P.65

文献概要

 エピモルフィン(epimorphin)は胎児マウスの毛包形成や肺の管腔形成を誘導する物質として1992年Hiraiらにより報告された.エピモルフィンは間葉系と上皮系の細胞が三次元で接触した時に間葉系細胞に発現するが,組織学的には皮膚の基底膜部に局在する.現在までのところ遺伝子組み換え型のエピモルフィンフラグメントの投与により新生毛包が形成されたという報告はないが,培養プレートをエピモルフィンでコーティングすると,上皮系や間葉系の細胞の接着が促進することが報告されている.多機能因子として今後の解析が期待される.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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