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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科50巻6号

1996年05月発行

文献概要

症例報告

Triple extramammary Paget's diseaseの1例

著者: 村田隆幸1 菊池新1 仲弥1 橋本隆1 西川武二1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.469 - P.471

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 64歳,男性に生じたtriple extramammary Paget's diseaseの1例を報告した.外陰部,左腋窩にはびらんを伴う紅色局面,右腋窩には小脱色素斑を認めた.組織学的にはいずれも胞体の明るい大型のPaget細胞が表皮内に確認され,それらはPAS染色,CEA染色で陽性を示した.本邦ではtriple extramammry Paget's diseaseの報告は我々の調べ得た限りでは31例あり,そのほとんどは両腋窩と外陰部に生じた症例で,詳細の明らかなものはいずれも男性で,平均受診年齢は70.6歳であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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