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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科50巻7号

1996年06月発行

文献概要

症例報告

足蹠に単発した神経鞘腫の1例

著者: 内海雅子1 藤巻純子1 安木良博1

所属機関: 1東京都立大塚病院皮膚科

ページ範囲:P.554 - P.555

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 46歳,女性の足踵部に単発した神経鞘腫の1例を報告した.8年前より左足踵部に小腫瘤を認め漸次増大した.疹痛を欠き,当該部に外傷の既往はない.病理組織学的に真皮内の被膜を欠く腫瘍塊であり,腫瘍細胞は紡錘形から長楕円形の核を有し,所々渦巻状,棚状に配列し,Verocay bodyを認めた.S−100蛋白は腫瘍細胞の大部分に陽性,鍍銀染色は陰性.Alcian blue染色で間質の一部が青染した.以上より,Antony A型の神経鞘腫と考えたが,足踵部を含めた足蹠発生は極めて稀である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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