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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科50巻7号

1996年06月発行

文献概要

症例報告

ボーエン病に認められた汗管腫様変化

著者: 松浦浩徳12 藤原愉高1 中北隆1

所属機関: 1高松赤十字病院皮膚科 2岡山大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.557 - P.559

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 汗管腫様変化を伴っていたボーエン病の1例を報告した.76歳,男性.6年前より右耳後部に瘙痒を伴う紅斑が出現していた.1年前から紅斑は軽度隆起し,その表面に鱗屑を伴う粗髄な部分が認められるようになってきていた.全摘したところ,ボーエン病の組織像とともに,真皮に汗管腫を思わせる管腔構造が認められた.我々は,この変化をボーエン病によって生じた二次的な汗管の変化と考えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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